これは大阪城公園南部の玉造稲荷神社にひっそりと安置されている石の鳥居です。大阪夏の陣と第二次世界大戦の２度の戦火をくぐり抜け、400年間立ち続けた鳥居。それが、阪神淡路大震災で基礎に損傷を受け、玉造稲荷神社に保存される事になったようです。

関東東北大地震の前日。友人と「地震の力ってすごいね」って話しながらこの鳥居を見ていました。しかし実際全くの実感も湧かずに「見ただけ」でした。２度の戦争でも倒れなかった石の鳥居を破壊してしまう地震の力。現在の記憶と体験を、いかに実感を持って未来に繋いで行くか。なんでも忘れやすい人類ですが、工夫してよりよい未来の為に記憶と体験を繋げていきたいと、改めてこの鳥居を眺めています。

一人でも多くの人がより良い明日を迎えれますように。